ベイリーブス

●英名:Bay leaves,Laurel
●和漢名:げっけいじゅ(月桂樹)
●別名:ローレル、ローリエ
●学名:Laurus nobilis L.
●科名:クスノキ科の常緑樹
●原産地:地中海東部、西アジア
●主産地:ギリシア、トルコ、フランス、イタリア、スペイン

 原産は地中海東部、西アジアで、クスノキ科の常緑樹である。日本でも月桂樹の名で知られている。果実にもほのかな芳香があるが、スパイスとしては若葉を乾燥させたものが用いられている。
 ベイリーブスは、古代ギリシア・ローマ時代より英知と栄光のシンボルとして親しまれ、古代オリンピックでは勝者にベイリーブスでつくられた“月桂冠”が与えられた。現代でもその伝統は引き継がれている。
 この他にも、ベイリーブスをめぐるエピソードは数多くあり、ギリシア神話では、太陽神アポロが愛した美女ダフネの化身として、現在でもギリシアでは「ダフネの木」と呼んでいる。

ベイリーブスの香味

 ベイリーブスの特徴は、ユーカリや樟脳に似た清々しい芳香と、若干の苦みにある。生の葉は苦みを感じるが、乾燥させると苦みは弱まり、強い芳香を放つようになる。地中海沿岸産のものは芳香が強く、スパイスとしての評価も高い。
 ベイリーブスには香りづけだけでなく、肉類や魚介類などの消臭効果もある。東洋料理、西洋料理ともに、なくてはならないスパイスの一つである。

ベイリーブスの利用法

■肉・魚料理の臭い消しには、葉を加えて煮込むとよい。この場合、葉をもんだりちぎってから入れると、より一層香りが強まる。ただし、長く煮込みすぎると苦みが強くなるため、調理後は取り出すこと。
■ベイリーブスは、フランスのブーケガルニ(香草の束)を作る際にはなくてはならない。
■パウダータイプは葉の状態のものより苦みが強く、矯臭効果が大きい。クセの強いレバーや挽き肉などに使うとよい。

ベイリーブスの薬効

 疲労回復、健胃薬、リウマチ、関節痛、神経痛、精神安定、疥癬(かいせん)、発毛剤、浴湯剤として使われる。
また、室内に飾っておくと、空気清浄にも効果があるらしい。

ベイリーブスとカレー料理

 ベイリーブスは、本格派の煮込みカレー料理には、なくてはならない存在である。一般家庭においても、煮込み料理の際の肉の臭み消しや、上品な香りづけに、ベイリーブスを使うところも多いのではないだろうか。
 ベイリーブスには、上記の薬効以外にも、疲労回復・精神安定・新陳代謝促進・防腐・抗菌・米びつの虫除けなどの効果がある。
 ベイリーブスを始め、こんなにも素晴らしいスパイスやハーブが、カレー料理にはふんだんに使われている。
 味だけでなく、身体にもおいしい料理と分かったからには、もっともっとカレーを食べねばなるまい。皆でカレーを食べて、身も心もリフレッシュしようではないか。